ストーブと煙突の話


9月下旬ともなりますと、そろそろストーブが恋しくなる時期です。
札幌では新築の場合、FF式(強制給排気式)のストーブを据え付けられる家が多いよう です。また新築のマンションも集中暖房よりもFF式の個別暖房を採用する場合が多くな っています。その理由は設備費用が安いことと、燃焼に必要な空気を屋外から取り込 み、排気ガスは屋外に排出するので酸欠事故が起こりにくく、室内の空気は汚れないと いう長所があるからです。しかし室内が乾燥しやすいので加湿を十分に行い、風邪をひ かぬよう注意しなければなりません。

というわけで、煙突(FF式の場合は給排気筒が煙突の役目もします)のある家が少なく なっており、屋根の形もスノーダクト方式が増えているため、家の形は本州の家とそれ ほど変わりはありません。しかし、まだまだ煙突のある家が多いですね。
ちなみに私の自宅には集合煙突が2本も建っていますし、2階のベランダから周りを見 渡すと煙突がニョキニョキ建っているのが見えます。

それから、私の家でも昔、カマダ貯炭式ストーブやキングストーブ、ルンペンストーブなど の石炭ストーブを使っていましたが、定期的に煙突掃除をしなければなりません。質の 悪い石炭を使うと、1週間に1度くらいは掃除をしなければ燃えなくなります。
煙突掃除と簡単にいってもススで室内や衣服などが汚れるため、難しい作業です。むか し煙突掃除屋という専門的な業種があったくらいです。

そういえば、焚き付けも面倒でした。新聞紙と細かく切った木の上に石炭をかぶせてマ ッチで火を付けるのですが、これがなかなかうまくいきません。新聞紙だけ燃えて、焚き 付け用の木と石炭が残ってしまう場合が多かったですね。


■スノーダクト■
スノーダクトは三角屋根ではなく、なだらかな逆三角のような形の屋根ですが、外見は 平らな陸屋根のように見えます。屋根のほぼ中央にダクトの穴があり、雪が融けて下水 に流れるように配管されています。
スノーダクト方式は、雪下ろしの必要がないため隣接する家に雪害で迷惑をかけること がないのが大きな特長です。また、三角屋根と比べて部屋数を多くとれることや敷地の 有効利用ができることも特長です。

おわり




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