私の小学生時代、ある女の子と登校するのが楽しみでした。何故かと言いますと、その
女の子が話してくれる怪談奇談が楽しかったからです。その中から、いま思い出した怖
い話を紹介します。
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修学旅行での話です。ある寺で墓地一周の度胸試しをすることになりました。
まず最初に太郎君の番がきました。やがて太郎君が提灯をもって、おそるおそる墓地
の入り口に来たとき、どこからか誰かが何かを食べているような音が聞こえてきたので
す。
そこで、太郎君が音のするほうに行ってみましたら、真っ青で恐ろしい顔つきをした食人
鬼が人肉を食べているのです。太郎君はびっくりして這いずりながら逃げ出しました。そ
の後から食人鬼がものすごい勢いで追いかけてきました。
太郎君がクラスメイトがいる寺の宿坊についたとき「たいへんだ食人鬼がやってくる」と
皆に知らせました。クラス全員は食人鬼に知らないふりをしようと電気を消して布団に入
りました。
しばらくして食人鬼がやってまいりました。そして太郎君を見つけだしました。
とうとう太郎君は食人鬼に食べられてしまいました。
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さて、ここで問題です。
食人鬼は、どうやって太郎君を見つけだしたのでしょう。
●答え:女の子の話では「太郎君だけが心拍数が多かった」からだそうです。
おわり
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