アナログレコードで一番気になるスクラッチノイズですが、CDの中にも入っている物が
ありますので注意
が必要です。たとえば安価な復刻版のように、レコードから原盤を起こしてプレスしたC
Dには注意が必要です。
スクラッチノイズは、使用しているシステムによって、ノイズだけが強調される場合が多
く、カートリッジ、アンプ、スピーカーとも過渡特性が優れている高性能のものはノイズが
目立たないものです。
特にスクラッチノイズは、針が極めて小さい「チリ」の上を通過するだけですから、波形で
は半周期で、ほとんど音にはならないのです。しかし過渡特性が悪いシステムでは、振
動がすぐにおさまらずに「パチ、パチ・・・」というように後をひいてしまうわけです。
スクラッチノイズの影響は、カートリッジのみではなく、アンプやスピーカーの過渡特性に
もあります。たとえば、ノイズが時々出てくるようなレコードを再生した場合、過渡特性が
抜群によければ、スクラッチノイズは全く気にならない場合もあります。ところが過渡特
性が悪いと、ノイズが何倍にも拡大されて出てくることになるのです。
スクラッチノイズを抑える手っ取り早い方法は、カートリッジを過渡特性に優れたものと
交換する事です。しかし、いくらカートリッジやアンプ、スピーカーシステムが高性能で
も、日常的なLPレコードの管理を怠っては何にもなりません。
先日、20年以上前に購入したLPレコード、シューベルト「交響曲第7(9)番」を聞きまし
たが、スクラッチノイズは全く気になりませんでした。
おわり
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