インテリジェントパッドによる自動制御系CAIシステム Ver.2.2

   ************************************************************
Automatic Control CAI system Ver.2.2
            for IntelligentPad Ver.3.0/ IntelligentPad Ver.4.1J

     【 名称  】 自動制御系CAIVer.2.2(1024*768解像度用)
     【 登録名 】 CAIWIN22.LZH
     【 作者  】 石川 栄一
     【動作環境】 Windows95/98/SE/Me
     【掲載月日】 1995/11/14
     【作成方法】 LHA
     【サポート 】 随時
     【 種別  】 フリーウェア
     【転載条件】 なし

   ************************************************************

トップへ
トップへ
戻る
戻る



(上の画像はVer.2.4のものです。)

今回の制御系CAIには「温度制御系」パッドを追加しました。制御対象を変えても従来 の「液面制御系」と同様な応答が得られることが分かります。

「使用法」

1.パラメータの設定

PID補償器(基本として登録してある)の場合、「補償器」アイコンと「パラメータ設定」ア イコンをクリックし、ジーグラ.ニコルスの限界感度法にてパラメータを設定します。

◎ジーグラ.ニコルスの限界感度法
-----------------------------------------------------------
PID補償器をP動作とし(Ti=∞,Td=0),持続振動が始まるまでKpを(本制御系 CAIシステムの場合は「1刻み」)で増加させ、持続振動の時(安定限界)のゲイン (Kc)と周期(Pc)を求めます。
-----------------------------------------------------------

まず、負荷を最大の「1」に設定します(つまり「無駄時間+1次遅れ要素」に近似しま す)。次に「補償器」パッドを開き「Ti」および「Td」にゼロを入力します。
CAIパッド下部に貼り付けてある「パラメータ設定」パッドアイコンをクリックして開きま す。
「Kc」の値を「1刻み」で増加させてゆき、そのつど「開始/停止」ボタンをクリックしてパ ラメータ設定のための応答を調べます。
持続振動の状態になったときの、PID動作のパラメータは「Kp」「Ti」「Td」の各値、PI動 作は「Kp」「Ti」の各値およびP動作は「Kp」の値が各動作におけるパラメータになりま す。このように本制御系CAIシステムでは、パラメータ設定パッドにて自動的に決定さ れます。決定された、PID、 PI、P動作の各パラメータを、各動作に対応した補償器パッ ドのパラメータ入力スロット(KP,Ti,Td)に設定します。

◎なお、本制御系CAIでは初期値として、サンプリング間隔1秒における適当なパラメ ータを設定してありますのでCAIシステム左下の「開始/停止」ボタンをクリックしますと サンプリング周期「1秒」の場合のシミュレーションを即座に実行できます。

2.シミュレーション

制御系CAIシステム下部の「プロセス系シミュレーション」の「液面」制御パッドアイコンまたは 「温度」制御パッドアイコンをダブルクリックすると、液面制御あるいは温度制御のシミ ュレーションを行うことができます。この場合、目標値は「0」から「1」の範囲で設定してく ださい。
再度「開始/停止」ボタンをクリックするとサンプリング周期が「0」になり、各制御系の シミュレーションは停止します。なお、オーバーシュートする場合は「Kp」の値を0.1刻み で小さくするなどして微調整してください。
「リミッタ」ボタンをクリックし「黄色」の状態にしますと、マイナス(-)の操作量が出力され ないので実際に近い状態でシュミレーションを行うことができます。

3.各部信号値表示

制御系CAIシステム右下の「各部信号値表示」アイコンをクリックしますと、各要素の信 号をグラフで確かめることができます。目標値を変える場合は、数値パッドに直接、値 を入力するかスライダの適当な位置をクリックします。

4.制御対象パッド

「制御対象」パッドでは、無駄時間、感度を自由に可変できますので、適当に変えてシミ ュレーションを行うことができます。その場合、「パラメータ」設定パッドにて再度、最適 なパラメータを決定しなければなりません。またプログラムを変えることにより、高次遅 れ要素など様々な要素のシミュレーションも可能です。

5.補償器

補償器は、PID補償器に限らず、プログラムを変更すると、他の補償器としてのシミュ レーションを行うことができます。

(補足)「温度制御のシミュレーション」

本システムでは「目標値*100」が制御量となるようにしてあります。負荷に設け てあるスライダーの値を変化させますと、制御対象の伝達関数が変わり応答も変 化します。再度「開始/停止」ボタンをクリックしますとサンプリング周期が「0」に なり温度制御系のフィードバック自動制御のシミュレーションは停止します。

「手動制御」

目標値を「0」から「1」の範囲で設定し、本制御系CAIシステム左上の「自動/手動切替」 パッドアイコンをダブルクリックしますと「自動/手動」パッドが開きます。スイッチパッド をクリックし自動(黄色)から手動(ピンク色)に切り替えます。
次に「開始/停止」ボタンをクリックしますと手動制御を行うことができます。操作量は、 手動操作量の横スライダをクリックするか、数値パッドに直接値を設定します。「目標 値=制御量」になれば完璧です。「外乱」あるいは「負荷」を適当に変化させながら手動 制御のシミュレーションを行ってください。

「格納場所」
まず、本システム「CAIWIN22.LZH」をLHAで解凍してください。
制御系CAIシステム(CAIWIN22.PAD)の格納場所は、

 >IPAD\USR\SAVEPADS\

です。

「Ver.1.1からの改善点」

1.アイコンをカスタマイズしました。したがって、各部の「ブロック」や「信号値名」をダブ ルクリックしますと目的のパッドが開きます。

2.「開始/停止」ボタンを新設しましたので、シミュレーションを行う際の操作がたいへ ん便利になったと思います。同時に停止した場合は全ての値を初期化(クリア)するよう にしました。ただし目標値および外乱および負荷はクリアしません。
補償器や制御対象などに初期値を入力したい場合は、それぞれのパッドのスロットか ら入力してください。

3.プロセス系パッドは、よりリアルにしました。

「Ver.1.2からの改善点」

「自動制御系CAIシステム Ver.1.2」のアイコンを改良するとともに、アイコン用BMPファ イルの使用をやめて、本CAIシステムがどこのディレクトリにあっても正常な動作を可 能にしました。各部の「ブロック」や「信号値名」に貼り付けてあるボタン型のアイコンを ダブルクリックしますと目的のパッドが開きます。

「Ver.1.21からの改善点」

1.「温度制御系」パッドを設けました。

2.操作量の出力にマイナスが出力されないようリミッタを設け、切り替え可能としまし た。

3.負荷を加えれるようにしました。これにより負荷の変動に対する応答を調べること ができます。

4.制御対象の伝達関数は、負荷が「1」の時は「1次遅れと無駄時間」要素に、負荷が 「0」の時は「積分と無駄時間」要素に近似しております。

5.IntelligentPad Ver.1.0とIntelligentPad Ver.2.0どちらでも問題なく動作するように改良 しました。

「注意」
使用フォントは、MS明朝の他に標準明朝およびTimes New Romanをインストールして ください。


自動制御系CAIVer.2.2(1024*768解像度用)
 ダウンロード



インテリジェントパッドおよび本制御系CAIシステムに関心がある
方はメールください。ニューバージョンを無料にてお送りします。ま
た、ご質問も次のメールアドレスで受け付けております。

ishi2006@aqua.plala.or.jp

 

元・北海道大学 文部科学技官 石川 栄一

トップへ
トップへ
戻る
戻る