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                                | イタリアでは現地でしか分からない例として、路上駐車の凄まじさがあります。 ローマやミラノなどの大都市では、東京や大阪の路上駐車など問題にならないほど酷い
                                ものです。なにせ、全ての道路両側に路上駐車をしていますから、走行中のクルマは恐
                                る恐る道路の中央を走らなければなりません。
 
 まあ、遺跡や古い建造物保護のため車庫を作らせないで駐車禁止にしてもどうにもなら
                                ないという事ですね。それに対して、日本の路上駐車は可愛いものです、と申しても、私
                                は駐車違反には断固反対します。
 
 このように、どこの町に行っても道路全体が駐車場と仮していると言っても過言ではあり
                                ません。ミラノでは私たちが乗った観光バスが二重駐車していた交差点付近を、右折し
                                たのですが、半分ほど曲がったところで、この2台の乗用車の障害により身動きが取れ
                                なくなったのです。
 
 
  
 そこで、観光バスの運転手がクラクションを鳴らして二重駐車の運転手を呼び出そうと
                                試みましたが無駄でした。後続の乗用車もクラクションを鳴らし始め付近は騒然となりま
                                した。そのうち歩行者が大勢集まってきて、観光バスが右折できるようにと二重駐車をし
                                ている乗用車を押したのですが、これも無駄でした。
 
 結局、反対側に駐車していた乗用車の運転手がクルマを除けたため、バスはようやく交
                                差点を曲がりきることが出来たわけですが、二重駐車の運転手はとうとう現れませんで
                                した。
 
 映画でよく見るように、バンパーで押すことが出来たら、恐らくやっていたかも知れませ
                                ん。あるいは綺麗な観光バスでしたから、運転手はバンバーに傷つけたくなかったのか
                                も知れません。
 
 日本人の車に対する考え方とか、交通マナーの常識も、イタリアでは全く通用しないよう
                                です。このように全ての常識が、イタリアに限らず外国と日本とは異なるようです。
 我が国のドライバーも、「バンパーは他のクルマを押すためにも付いている」という認識
                                から考え直した方が良いのかも知れません。まあ、とは言っても、やはりクルマには傷
                                つけたくありませんね。(^L^;
 
 おわり
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